「フォーカスエリア」はファインダー内のピントを合わせる位置のことで、1点を任意に選べたり、ブロックで選びそのブロック中で自動選択させたりなど数種類のモードが用意されています。
ピントが合いづらいときにそのシーンに合った「フォーカスエリア」を選ぶと、ピントが合いやすくなります。ここでは目的の被写体が中央に位置せず画面端にある場合でも、そこにピントを合わせる練習をしてみましょう。
花、ポット、食器棚、ペットボトル、鉛筆立て、厚めの本(自立するもの)
「Fnボタン」を押すと機能設定画面が現れるので、コントロールボタンで上下左右を押して「フォーカスエリア」に合わせ、コントロールボタンを押して決定します。
「フォーカスエリア」には4つのモードが用意されています。撮影するシーンに必要なモードを選びましょう。
「ワイド」は15個のエリアから自動で決定します。
3つのゾーンから任意のゾーンを1つ選ぶとその中からシーンに応じてカメラが自動で決定します。
「ローカル」では15個のフォーカスエリアからコントロールボタンを使い任意のポイントを選びます。
「中央に固定」では常に中央にピント位置が固定され、そこでピントを合わせます。
「ソフトキーA」を押すとメニューが現れます。その中から、コントロールホイールを回転したり上下左右を押したりして「カメラ」の位置に移動します。 コントロールホイール中央の「ソフトキーC」を押して決定します。
「カメラ」メニューの中から「オートフォーカスエリア」を選び「ソフトキーC」を押して決定します。
「オートフォーカスエリア」には3つのモードが用意されています。その中から撮影するシーンに必要なモードを選びます。
「マルチ」モードのオートフォーカスエリアでは25個のフォーカスエリアからピントの位置をシーンに応じてカメラが自動で決定します。
「フレキシブルスポット」モードはコントロールホイールの上下左右を押して、フォーカスエリアを任意の位置に移動させることができるモードです。
「中央重点」モードは常に中央付近の被写体にピントを合わせる設定です。
※ Aマウントはα57、EマウントはNEX-F3の例。機種によって操作方法が異なります。詳しくは、ご使用の機種の取り扱い説明書をご覧ください
※作例写真の撮影条件
食器棚の前に花、ポットを離して置いて撮影します。
左手前に花をポットは右に置き、後ろの食器棚は中央に来るようにしました。フォーカスエリアモードを使い個々にピントを合わせてみます。絞りは開放に近い数値にしましょう。ここではF4.5で撮影しました。
◇ ワイド ◇
◇ ローカル ◇
◇ 中央固定 ◇
同じシーンでもピントの位置が違うだけで、これだけ違った写真になりました。 写真はピントをどこに合わせるかで良くも悪くもなります。写真を撮るときに構図を決めたら、主役に素早くピントを合わせられるように「フォーカスエリアモード」の使い方を練習しましょう。