写真は「シャッタースピード」と「絞り」のバランスで撮影者の意図を表現できます。
「M(マニュアル)」モードでは「シャッタースピード値」と「絞り値」を自分で決定しセットするために、オーバーにもアンダーにもできます。それを利用してアンダーで趣のある写真や、オーバーに撮ってハイキーな写真を試してみましょう。
「M(マニュアル)」モードは自分の目的の写真作りには欠かせないモードなので、M(マニュアル)モードを使い「シャッタースピード」と「絞り」の関係を覚えましょう。
リビング、和室
「モードダイヤル」を回転し「M(マニュアル)」に合わせます。
液晶モニター画面も連動しています。また、機能の説明もあるので確認すると良いでしょう。
※ISO感度はオート以外にします→(Lesson6)
シャッタースピードを調整するときはコントロールダイヤルを回します。
絞り値を選ぶときはAVボタン(AEL)を押しながらコントロールダイヤルを回します
「コントロールダイヤル」を回せば液晶モニター下部のシャッタースピード値がオレンジになり調節できます。AVボタンを押しながらコントロールダイヤルを回せば「絞り値」を調節できます。
このとき、モニター画面で変更した効果を同時に見ることができるので、その変化を確認して適正露出を探し撮影します。
「ソフトキーA」を押すとメニューが現れます。その中から、コントロールホイールを回転したり上下左右を押したりして画面上にある「撮影モード」を選び、 コントロールホイール中央の「ソフトキーC」を押して決定します。
コントロールホイールを回転し「M(マニュアル)」モードに合わせます。また、機能の説明もあるので確認すると良いでしょう。
※ISO感度はオート以外にします→(Lesson6)
「コントロールホイールの下」を押すと「シャッタースピード」か「絞り」を選択でき、コントロールホイールを回転して両者の数値を変えます。このときモニター画面で変更した効果を確認できるので、その変化を確認して適正露出を探し撮影します。
※ Aマウントはα57、EマウントはNEX-F3の例。機種によって操作方法が異なります。詳しくは、ご使用の機種の取り扱い説明書をご覧ください
※作例写真の撮影条件
窓や照明のある部屋の一角を、アップや広い範囲で撮ってみましょう。
レッスン10で適正露出を「M(マニュアル)」モードで見つけ撮影できるようになっていれば簡単です。状況に応じてシャッタースピードや絞りを変えて落ち着いた趣のある写真や、光あふれるハイキーな写真を試してみましょう。
◇ シャッタースピードを速くする ◇
適正露出だと普通の写真です。シャッタースピードを速くすると、一人静かに読書をしそうな趣のある写真になりました。
◇ シャッタースピードを遅くする ◇
薄曇りの外光の入る部屋が、シャッタースピードを遅くして光あふれる部屋になりました。
◇ 絞りを開く ◇
暗すぎる床の間が、絞りを開けて落ち着きのある和室の雰囲気になりました。
写真の露出を自分でコントロールできるようになると、写真の世界がぐっと広がり、撮影が楽しくなります。いろいろなシーンで練習して、すぐに操作できるようになれば飛躍的に撮影が上達します。