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?お部屋でレッスン！?“α”で学ぶデジタル一眼カメラの基礎講座

レッスン 1　ぼけ味をコントロールしよう
キーワード：Aモード　絞りを開ける

被写体の背景をぼかし被写体を際立たせると、主題のはっきりした写真が撮れます。ここでは「A（絞り優先）」モードを使って試してみましょう。

「A（絞り優先）」モードは自分で絞り値（F値）を決めることができ、それに合わせてカメラがシャッタースピードを自動で決めてくれます。絞りとはレンズ内にある「絞り羽根」のことです。絞り羽根中央の穴の大きさを、大きくしたり小さくしたりすることで、入ってくる光の量を調節することができます。絞りを開けばピントの合う範囲（前後の距離）が狭くなり、ぼけ味を楽しむことができます。

値はF値で表示され、レンズやズームの状態で異なりますが「DT 18-55mm」というレンズの場合は　絞りを開けた「最大絞り」がF3.5-5.6で、逆に絞りを絞めた「最小絞り」がF22-36という値になります。これを見て分かるようにF値の数字が小さい値の方が絞りを開けてぼけ味のある写真が撮れることになります。

「A（絞り優先）」モードで、絞りを変えてぼけ味をコントロールしてみましょう。

このレッスンで用意する被写体

※被写体に文字や図形があるとピントを確認しやすい

写真立て、厚みのある本（自立するもの）、目覚まし時計、ペットボトル、ビン、スプレー缶

カメラの設定

α Aマウントの場合(※)

ステップ 1

モードダイヤルを回転し「A（絞り優先）」に合わせます。

液晶モニター画面も連動しています。また、機能の説明もあるので確認すると良いでしょう。

ステップ 2

コントロールダイヤルを回すと、F値が変化します。

液晶モニター下部に表示されているF値を、コントロールダイヤルを回転して最小値か最小に近い数値にしてみましょう。

α Eマウントの場合(※)

ステップ 1

「ソフトキーA」を押すとメニューが現れます。その中から、コントロールホイールを回転したり上下左右を押したりして画面上にある「撮影モード」を選び、 コントロールホイール中央の「ソフトキーC」を押して決定します。

コントロールホイールを回転して「A（絞り優先）」に合わせます。

液晶モニター画面も連動しています。また機能の説明もあるので確認すると良いでしょう。

ステップ 2

液晶モニター画面も連動しています。また機能の説明もあるので確認すると良いでしょう。

液晶モニター下部に表示されているF値を、コントロールホイールを回転して最小値か最小に近い数値にしてみましょう。

※　Aマウントはα57、EマウントはNEX-F3の例。機種によって操作方法が異なります。詳しくは、ご使用の機種の取り扱い説明書をご覧ください

カメラと被写体の距離

※作例写真の撮影条件

テーブル上に被写体を3つ前後、40?50cm離して配置し撮影します。

撮影してみよう

厚みのある本（自立するもの）やオブジェを3つ用意し、中央手前に主役を配置。離れた後ろに2つ配置して撮影してみましょう。まず絞りを開けて最大絞り（ここではF4.5）から数値を上げて、最小絞り（ここではF29)まで変えながら撮影します。このとき、必ずピントを中央の主役に合わせるように気をつけます。

◇　背景がぼけている。 ◇

絞り：　F4.5
シマウマの縞模様も、時計の数字もぼけてます。周りがぼけているので写真立てがよく目立ちます。

◇　背景もはっきり分かる。　◇

絞り：　F29
ぼけは弱くシマウマの縞模様も、時計の数字もよく分かります。

絞りを開ける（数値が小さい）ほど後ろに置いた物が良くぼけます。主役を引き立て背景をぼかしたいときは絞りを開けると良いことが分かります。あとは自分の好みでぼけ具合をコントロールしてみましょう。