綿毛が、これはどこにあるんでしょう。たぶんこのきれいな流線型になっているのは水だと思います。少し見えているのは地面かな。背景に玉ぼけがたくさんある。私も、こういうふうに自分の想像のなかのような世界をつくるのは好きなんですけれども、今年初めてそういった作品で賞を取ってもらいたいなというものがきました。やっときた!という感じ。パッと見たなかでもうこれだと思いました。これが「私のお気に入り」(笑)です。この写真は、レンズの選び方や、ホワイトバランス、クリエイティブスタイルとか、すごくいろいろ工夫していると思います。いっぱい撮って、失敗もしたんじゃないかと思います。「どこか遠くへ」というタイトルもいいですね。想像をかき立てられます。綿毛たちがきっと旅に出るんだろうなという楽しい想像をしながら、この美しい写真を選びました。(山本まりこ)
この写真は、ごく日常の生活のなかで公園に出かけて見つけた、ちょっとした幸せを撮ったのだと思います。とてもかわいらしいなと感じました。この広い景色のなかで、ただこの一つの花だけに視点を当てて撮っています。暖かさが伝わってくる写真だと思いました。作者はすごく優しい心の持ち主なのではないでしょうか。GOLDの作品と同じく、これも私がまさに「待ってました!」と感じた一枚です。レンズは50mm F1.8、絞りは開放、写真をやわらかくするためにシャープネスやホワイトバランスを調整したりと、さまざまな設定を瞬時に判断できる、たくさん写真を撮っている人だろうなと思いました。(山本まりこ)
たくさんのしずくがキラキラと美しいです。そのキラキラはとっても希望に満ち溢れていて、撮影者の心を表しているようです。たぶん、すごく雫が好きで、雫を狙って撮りに行ったのではないかと思います。 きっと、たくさんの雫がついている場所を発見して、踊りだしてしまいそうに嬉しかったのではないでしょうか。そんな、撮りたいという気持ちが詰まった一枚だと思いました。(山本まりこ)