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何本も線路が走っていて、プラットホームという「人と人が交じり合う境界」の風景なんだけど、そこに人がいないというところに深みを感じます。タイトルに「雨」とありますが、濡れていることで光って、明暗のコントラストが出たのでしょうか。モノトーンにしたことが印象を強くする要因のひとつで、作者の選択が見事に決まっています。ポジションもいいですね。横一直線に規則正しく並んでいて、不安定感がなくどっしりとした姿が出ています。(福田健太郎)
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風景って、美しく撮らなくちゃとか考え過ぎちゃって、何とかキレイにとらえようとすることが多いのですが、この写真はそうではなくて、ありのままに、出会った風景を素直に表したいな、という気持が強く出ているところに惹かれました。鑑賞する側がこの空間にスッと佇めるというか、訪れたような気分にさせてくれます。風景でも「人」を感じさせる写真がありますが、この写真は、このポストがまさに「人」を感じさせてくれます。(福田健太郎)
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これは純粋なる「自然風景」を捉えた作品で、神々しさを感じます。川霧と朝の光の筋がちょっと奥にあって、そこにたどり着きたい、手を伸ばしたら届くんじゃないか、でも自分はまだ暗いところにいるという、憧れのような意識を誘い出してくれるところが見事だと思います。シャッター速度を遅くして水をなめらかにすることによって、中央の光を強調しています。周辺の暗い部分もうまく入れて、完成度の高い作品に仕上がっています。(福田健太郎)
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