女の子がかわいらしく、しかも意思が強そうなことが伝わってきますね。手前両側の人影が「動き」の部分を担っていて、少女は止まっているのに、写真にスナップ感、刹那感が出ています。これはスナップをやる人はよく狙うけど、両側に入れるのはかなり高度です。3D映画で恐竜が出てくるとすると、木など縦の線2本の間から出てくることで立体感が強調される。だからこれは邪魔じゃない。「邪魔」ということはつまり「効く」ということなんです。(小澤忠恭)
しんしんと降る雪の情感が心に響いてきます。どこか怖さのようなものもはらんでいて、それも含めて「心が動いた瞬間」というコンテストのテーマにあっていると思いました。ひとりで撮っているのだろうという作者の孤独感をひしひしと感じさせるところもいいですね。(福田健太郎)
本当にこの幸せな瞬間にしか出ないいい表情です。こんな写真を撮っておいてくれるって素敵だなと思います。この目の周囲の筋肉は演技では絶対にできません。これこそまさに家族写真の原点。技術的には机の上も散らかっているし、構図もあまりできていなかったりしますが、本当に暖かいものが伝わってきて、スッとすくい上げてしまいました。(山本まりこ)