三人の写真家を審査員に迎えた審査会は、3月16日、東京・品川のソニーシティで行われました。
予想をはるかに上回るハイレベルで心のこもった作品が集まり、審査員の先生方による熱い議論の末、各部門の優秀作品が選ばれました。
3月31日(土)〜4月6日(金) ・・・ 一般A:風景・自然
4月7日(土)〜13日(金) ・・・ 女性部門:私のお気に入り
4月14日(土)〜20日(金) ・・・ 初心者部門:心が動いた瞬間
4月21日(土)〜27日(金) ・・・ 一般B:人物・生き物
日本大学芸術学部映画学科中退後、写真家篠山紀信氏に師事。「作家の貌」などの人物写真、「MOMOCO写真館」などのアイドル写真、旅や料理の写真で、雑誌、CMで活躍。女優写真集、アイドル写真集、料理写真集など100冊近い写真集がある。
αcafe一周年おめでとうございます。「写真を見せる」というのは、とても大切なことです。誰もが気軽に見せ合って、その中から価値ある賞が生まれていく。アマチュアもプロも交じって参加する。そんな場所としてαcafeが歴史を重ねられたら非常に面白い文化になると思います。今回の応募作品のレベルもなかなか良い感じで「皆さん、カメラが手についているな」ということがわかります。これからもさらに高いハードルを飛ぶ楽しさを体験していただき、「あの賞はすごいよね」と言われるまでになってほしいし、一方で、誰もが応募できる場でもあってほしい。ピースサインのお子さんばかりが貯まってしまう日本の家庭写真に、少しでも面白い写真に変えていくためのヒントを、提供していってほしいですね。
日本大学理工学部建築学科卒。インテリア設計の職を経て、フリーに。建築インテリア写真、人物写真などで広告・雑誌などで活動。植田正治写真美術館フォトコンテスト大賞「ぼくのなつやすみ」など受賞多 数。
私は、実際にαcafeに作品をアップしている女性の方を何人も知っていますが、その方たちが口々に「すごく楽しい」とおっしゃっています。作品を人に見せて評価してもらって「これがあるから私は写真を撮る」と皆さんが口を揃えるほど、すごく励みになっているんです。そういう場って特に女性には今まであまりありませんでした。写真雑誌だとなかなか掲載されたり評価されるまではいきません。αcafeのように初めてカメラを手にした人でも気軽に評価を受ける空間があるということは、とてもすばらしいことです。皆さんにはこれからも、もっともっとたくさんの作品をアップして、コンテストにも恥ずかしがらずにどんどん応募してほしいと思います。
風景写真家。1973年生。写真家・竹内敏信氏のアシスタントを経てフリーに。日本を主なフィールドに、「森は魚を育てる」をキーワードに生命の循環を見つめ続けている。『朝日・夕日撮影完全攻略』(ともに学習研究社)など、著書多数。
審査をしていて、自分が想定できる写真の世界で「これがなかった」というのが思いつかなかったぐらい、バラエティ豊かな写真を楽しませていただきました。インターネットのおかげでこのようなコンテストにすごく気軽に参加できるようになりましたね。今回のようなコンテストの参加者になることで、他の人の写真も深く見ることになります。やがてそれが自分の撮影にも良いヒントになって活かされていくわけです。入選された作品は、粗削りではあるけれども、どれもとてもいい瞬間に出会えていると思います。出会ってもカメラを持っていなければ撮れないわけですから、みなさん本当にたくさんの写真を撮っていらっしゃるんだな、と改めて認識しました。