ヒグマの特性・行動などについてレクチャーを受け、
肌に虫よけスプレーをしていざ、出発!
メンバーは10名、台湾の方も半分いらっしゃいました。
今年はヒグマの発見はこの時期で9件と非常に少ないそう。
例年だと80~90件は発見例が有るそうです。
理由は一昨年のドングリの不作と昨年の豊作なんですと。
最初の説明がここ、風倒木です。
知床半島は岩が多く、根を深く張ることが出来ないので
強風で木が倒れることが多いそう。
半島は中央部が高く、こちら側へは山からの吹きおろし
の風で木が倒れるため、必ず木は海側へ倒れるそうです。
道に迷ったら木の倒れる向きを見ると海側が分かるとの事。
ガイドさんが指さしているのは桜の木。
エゾヤマザクラです。
木にはサクランボがたくさん実をつけ、ヒグマの大好物との
事で、木登りしてサクランボを食べるんだとか。
ヒグマがサクランボを食べる姿、想像するとちょっと可愛い☆
ガイドさんの右に写っている太い木はトドマツ。
木の幹には高い所まで熊の爪痕が残っています。
木の左側に蔓が見えますがこれは山ぶどうのつるです。
こちらもヒグマの大好物で木の高い所まで登って
山ぶどうを食べるんだそう。
ガイドさんはタブレットで写真を見せてくれてます。
最初の湖、五湖の風景。
遠くに写る左のとんがった山は硫黄山。
今でも活発な活動を続けている活火山です。
ここは紅葉でも有名な場所なのですが、知床は
紅葉の時期はめっきり訪問する方が減ってしまい残念だとか。
私は紅葉時期に良く行っていたので意外でした。
散策路脇にあった木の幹に開いていた大きな穴。
これはひょうきんな風貌で人気のあるクマゲラが
子育てをした穴だそうです。
通常はこんな人の通行が激しい散策路脇では営巣は
しないはずなのですが、この時期はコロナで通行する人がゼロの
時期だったとの事。
コロナの影響は知床の鳥まで影響を与えていたんですね。
真ん中が大きく穴が開いてしまっている木の幹。
これでもこの木は生きていて枝を伸ばし葉をつけています。
生命力を感じました。
木に巻き付いている太いツルに成るのは
何の実でしょう?とのガイドさんの問いかけ。
皆さん答えられませんでした。
答えはタブレットに写っているキウイです。
キウイは和名はサルナシと言って原産は中国だとか。。
これも初めて知りました。
手前にある緑の大きな葉の植物はミズバショウ。
知床のヒグマはこの球根を好んで食べるのであちこちに食い跡が見られます。
草が向こう側に倒れているのでヒグマが向こうへ
歩いて行ったことが良く分かります。
ガイドさんは毎日こうした散策路から見た状況を
共有し合って、ツアーの安全を計ってくれてます。
一湖の睡蓮をボートに乗って除去している様子です。
この睡蓮は外来種だそうで、在来の水生植物を
駆逐して増えて行っているので除去作業をしているのだそう。
こうして人力で行ってもなかなか追い付かないほどの繁殖力。
東大の先生が考案した新型ロボットで効率的に除去できそう
との事でした。大変。。
bravo!数
bravo! さらに
bravo!