木津川駅は、都会の大手私鉄の駅でありながら無人駅というのは、俄かには信じ難いのだ。東京にも東武亀戸線があるけれど無人じゃないし、或る面で汐見橋線には質量共に遠く及ばないのである。
駅の造作、据え置かれているベンチともに、良い様子である。
南海電鉄汐見橋線は大阪の都会を走る電車である。その上でこの沿線の軌道には、いまだに犬釘が使用されている。繰り返しになるが都会を走る電鉄である。今日の都会の線路には施工効率の向上から、ボルト、板バネ、ロール型バネが主流となっている中で、この施工方法は今や希少価値が高いといえる。
その昔木津川駅は、貨物駅としても使用されていて、当時は偉い賑わいだったとか。今でも貨物車両のホームや軌道が残されていて当時の姿を偲ぶ事ができる。じっと目を凝らせば、作業員達の活気に溢れた声が、聞こえてきそうになるのだ。
屋根を支える鉄柱は古いレールを使用しています。この駅の鉄柱には<CARNEGIE 1910>の刻印が確認できます。即ち南海電鉄では100年前にアメリカ製の線路を使用していた事を物語っています。と言っても当時は、南海に限らず我が国は海外製の軌道、車体に依存していた訳です。思えば、犬釘といいカーネギーといい軌道マニア垂涎の駅舎では。。。
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