『αcafe プロフェッショナルセレクション』は、プロフェッショナルの写真家・クリエイターがαcafeの投稿作品を選んで講評する企画です。 写真作品はもちろん動画作品からも選びます。選ばれた方には「SELECTION」バッジを進呈します。あなたもαcafeに作品を投稿してみましょう!
写真家 北山 輝泰
1986年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業。天体望遠鏡メーカービクセンで、営業マンとして7年勤務したのち、星景写真家として独立する。山梨県富士山麓を主なフィールドに星景写真を撮影しつつ、オーロラや日食などの様々な天文現象撮影を行うため、海外遠征も積極的に行なっている。
現在は、天文雑誌「星ナビ」ライターや、アストロアーツ天文講習会の講師、ソニーαアカデミーの銀座校、大阪校、オンライン校の講師などを務める傍ら、自身でも「NIGHT
PHOTO
TOURS」を主宰し、星景写真ワークショップの企画、運営などを行なっている。
TERUYASU
KITAYAMA
瀬戸内海の朝日でしょうか。雲間から見える太陽の光が夜明けの美しい光景を作り出しています。少し彩度が低い印象がありますが、逆に映画のワンシーンのような場面効果が出ており、作品に引き込まれました。
まるでマイクを握りしめてライブパフォーマンスをしているような立ち姿が面白く、その一瞬を逃さず撮影した撮影者様の技量もさすがと言えます。撮影者様にとっては何気ない日常の一コマかもしれませんが、ユーモラスな光景に惹かれたため選ばせていただきました。
立派な巨木の下で落ち葉拾いにいそしむ子供たちが微笑ましい、印象的な一枚です。巨木を日の丸構図で撮ることで、どっしりとした存在感をストレートに感じることができ、まだ小さい子供たちとの対比を見事に切り取っています。
暖かな夕日を浴びながら、楽しそうに遊ぶ家族の光景が目に浮かぶ一枚です。夕日を逆光で捉えることで全体的にシルエットになっていますが、情報がない分、作品の背景にある物語を想像する楽しみが生まれています。
これはなんだろうという興味で写真をじっくり見ても、すぐに理解ができないほど不思議な魅力を感じる一枚です。ご本人曰く、ガラスの写り込みということですが、まるで複数の世界がつながったような独特の世界観を感じます。
一所懸命に実を頬張るリスがなんとも可愛らしい一枚です。前ボケさせている枝葉が奥行きを感じさせ、こっそり隠れているリスの存在を強調させています。画面いっぱいで秋を感じる魅力的な作品です。
カワセミの捕食シーンを捉えた写真の中でも、最も躍動感が伝わった一枚です。カワセミの羽や身体の特徴や、舞い上がる水しぶきの一粒一粒まで精細に捉えられていて、ハイスピードならではの世界が見事に表現されています。
見事な火球を捉えた素晴らしい一枚です。残念ながらタイトルのオリオン座流星群とは違う流星になりますが、滅多に撮ることができない瞬間ですので、粘り強く撮影されていたであろう作者に拍手を送りたいです。
皆既中にのみ現れる星々を捉えたタイムラプスだけでなく、皆既中に起きた天王星食(潜入)のタイムラプスなど、今回の月食ならではの特徴をうまくまとめた作品です。食の進行過程で変わる露出も微調整されていて、作者の努力が伺えます。