JUDGE 審査員
鉄道写真家
山下 大祐
Daisuke Yamashita
プロフィール1987年兵庫県出身。日本大学芸術学部写真学科卒業後、ロケアシスタントで多様な撮影現場を経験しながら、webや雑誌、営業写真等の撮影を行う。2014年から(有)レイルマンフォトオフィス所属。鉄道会社のカレンダーや車両カタログ等の撮影に携わるなか、カメラ広告、鉄道誌のグラフ等で独創性の高いビジュアルを発表している。日本鉄道写真作家協会会員。
コメント公共交通機関である「鉄道」は、人や物を運ぶことを目的に走っています。しかしながらこの国の風土は、鉄道という交通機関にもう一つの役割をもたらしました。人々に特別な感情を起こさせる文化的役割です。それこそがあらゆる鉄道写真の根源にあるもののように思えます。なぜ鉄道写真からかっこよさを思うのでしょう。なぜ鉄道写真から懐かしさを思うのでしょう。その理由を知る作者がそれを的確に伝えてくれる写真には非常に大きなパワーを感じます。限られた画面のなかでは、それ以外はあまり必要ありません。ぜひ皆様にとってのパワー溢れる作品をご応募ください
山下大祐氏が想う素敵な鉄道写真とは
ソニーの写真投稿サイト
「αcafe」作品よりピックアップ
- 白い世界 -只見第一橋梁-
- この場所でこれほどに完璧な雪景色は見たことがありません。ここはテレビCMでも登場するほど有名なロケ地、只見川第一橋梁を撮影したもの。見える限りの白い世界は一片の陰りもなく、そこに柔い光が差し込む刹那、列車がやってきた。そんな千載一遇の瞬間だと思われます。さらにこの作品は只見川第一橋梁の写真には収まらず、メルヘンチックな別世界を表現しているようにも感じます。しかも作者はここに初めて行ったというのですから驚きです。同じ場所で撮られた数々の作品がある中で、それにも懲りることなく一年に一度あるかないかの瞬間に立ち会えた有無無さんの鋭さは、写真の撮り手として見習いたいと思いました。