花フォトコンテスト2020へたいへん多くのご応募いただき、ありがとうございました。
厳正な審査の結果入賞作品が決定いたしました。審査結果をここに発表いたします。
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写真家
並木 隆
Takashi Namiki
こんなご時世の中、撮影もままならない状況の中でたくさんご応募していただきありがとうございました。正直、応募数は昨年よりも減ってしまうのではないかと思っていましたが、減るどころか増えてビックリでした。
こんな雰囲気を、こんなイメージを、被写体を見たときに感じた気持ちを表現するためにはどうしたらいいか。イメージ優先の作品が増えてきたのは嬉しかったですね。それが光の使い方なのか、アングルなのか、レンズなのか、それは表現によって大きく変わってきます。撮り方は表現方法のひとつ、そこから脱却できるようになるとみなさんの個性が作品にどーんと出てくると思います。
このまま収束していくことを祈りつつ、気を緩めずに写真ライフを楽しみましょう。
ソニーポイント 30,000円分
アジサイの密度が濃いのに、爽やかでスッキリしたイメージ。これは青い色のイメージもありますが、やっぱり濃淡だけで画面を構成しているからですね。それに、凹凸の少ない平面的な部分を切り取っているから中途半端なボケがあまりない。逆に惜しいのはそこ。こういう奥行きがないときは絞り込んで画面全部をバシッとピント合わせるともっとキレイに見えるんです。惜しかったのはそこだけ！
ソニーポイント 30,000円分
なんかわかるわぁ〜って共感しちゃう作品ですね。タイトルとのコラボが素晴らしい！ 実際こんな場所でうとうとすることはないと思いますが、ミツマタのボケがうとうと感を演出していて素敵です。こういう明暗差がある状況でもαの高精細なファインダーならイメージ通りの絵が作れますからね。
欲を言えば、ミツマタの前ボケは全面に欲しかったです。
ソニーポイント 30,000円分
雄大な自然に力強く咲く、幻想的なルピナス群生のエネルギーに引き寄せられ、瞬時に心を鷲掴みにされました。花本来の魅惑的な要素が存分に伝わってきます。
また、新型コロナウイルスにより、旅することも難しい今、この写真により、異国の地アイルランドを少し旅した気分です。「この素敵な場所はどこ？ 行ってみたい！」と思う気持ちも忘れかけていましたが、いつかアイスランドに行ってみたい。そんな希望を与えてくれます。
色の割合が二分割で一見平凡に見えますが、被写体の条件がかなり少なく、アングルも絶妙でかなりハイレベル。まず、ピントの合っているチューリップはひとつだけでかなり小さい。横並びに同じ位置の被写体があったらそこにもピントが合ってしまうので、小さく撮ろうとするほど難易度は高くなります。しかも、土の茶色が入っておらず、茎も曲がっておらず、背景も同色のチューリップのボケ。奥の方は違う色になりやすいんですよね。これで画面の色が上下にしっかり二分割になって、仕上げに被写体を中央に置いてバランスを取る。もう完璧です！！