審査結果発表

清家 道子写真家

一般応募【風景部門】審査講評 全体的にレベルの高いコンテストでした。αの画質は色彩も豊かで高い描写力が特長で、皆さんそれらを使いこなしていると思いました。
印象としてはきちんと計算して撮影しているものが多かった感じです。しかしその先に作者の視線、視点が感じられるものが上位に来ています。
惜しくも受賞を逃した作品に関しては、有名な撮影ポイントであっても、何か自分らしい味付けをしてみるという工夫があればより最終選考まで残りやすいと思います。またカメラの性能に少し頼りすぎている気もします。誰でもきれいに撮れるからこそ個性をどこで出していくかがこれからの課題のような気がしました。また風景写真にしては彩度やシャープネスが高いものも多かったです。
その中で上位10作品は本当に素晴らしくどれが3位入賞してもおかしくない内容でした。
良い結果が残せた方も残念だった方も、ぜひこれからも自分らしい風景写真を目指してまた挑戦してください。 総評 どの部門も皆さん写真がとても上手だなあと感心しました。最近はインスタグラムなどで写真が多く発信され、世の中にはきれいな写真が溢れています。カメラの性能も良くなり誰でもきれいな写真が撮れる時代になりました。
そんな中でいかに個性を出していくか、心に残る写真を撮るか。それは撮る側の技術が高いだけではなく心からその被写体に感動しているどうかだと思います。
今回のコンテストの中で私の心に残った作品は誰の真似でもなく独自の視点でその瞬間を切り取ったものでした。

舞山 秀一写真家

一般応募【ポートレート部門】審査講評 一般的なポートレートの枠を超えた可能性を感じられる写真が集まったと思います。応募作品からは、素直に人と対峙する面白さや絵を作って行くアイデアを盛りだくさんに感じられて、審査も楽しく行えました。 総評 カンピオーネの部門は当然素晴らしいですが、ニューカマー部門に思いの外優れた写真が多かったと思いました。始めたばかりの人たちでも枠にとらわれないアイデアが写真に生かされているからだと思いますが、今後の進化が楽しみです。固定観念にとらわれない新しさは、どのジャンルに関しても生かされる大切な要素だと思います。さらなる、新しさを求め「見たことのない写真」を目指して、腕を磨いて欲しいですね。

山本 まりこ写真家

一般応募【自由部門】審査講評 このコンテストが始まった第一回から数度審査をさせていただいています。今回、みなさんの写真から伝わったこと、それは、応募作品が美しくなっているということ。確実に。αの進化、そして、みなさんの日々の努力の結果なのだと思います。 総評 応募作品が美しくなっている反面、応募作品の傾向がやや似ているなと感じます。例えば“夕日の中、広角で撮った彩度が高い写真”。それは、カンピオーネ部門に強く見られました。一方でニューカマー部門は自由な発想の作品が多く審査していて楽しかったです。SNSで「いいね」を獲得するための写真を撮ること、誰かが撮った「いいね」が多い写真を模倣すること、それではつまらない。自分の目で見つけた自分の写真を撮って欲しいですね。αという最強の味方がいるのだから。もっと自由に。