製品情報>My Sony>野鳥フォト&ムービーコンテスト2024 結果発表

本文へ

オープンフォトコン特別開催 ソニーマーケティング主催 野鳥フォト&ムービー コンテスト2024 結果発表

野鳥フォト&ムービーコンテスト2024 結果発表

応募

審査員講評

写真家 山田芳文

たくさんのご応募ありがとうございました。素敵な作品が多く、選出に非常に長い時間がかかってしまいました。紙一重の差で選ぶことができなかった作品が多々あり、大変心苦しく思っています。
さて、今回も「何が写っているか(鳥の種類)」よりも「どのように写っているか(写真の内容性)」に重きをおいて審査させていただきました。全体平均として、よかったところは、またとない瞬間を逃さずに撮影された作品が数多くあったことです。こちらは機材、とりわけAF性能の進化によるところが大きいのではないでしょうか。一方で、昨年まではなかったことで、今回、気になったことがひとつあります。それは、ノイズの低減処理をした(と思われる)ことによって、質感も消失してしまった作品が少なからずあったことです。AIによるノイズ除去などは、高感度で撮影してノイジーになった画像でも見事なまでにノイズを消してくれます。が、現時点では、ノイズだけでなく、質感も消失させてしまうように僕は感じています。人間の顔がつるっとし過ぎてマネキンのように写っていると違和感を感じるのと同じように、質感が消失してしまった鳥の写真には違和感があり、写真を読む前に、その違和感にブロックされて写真の中に入っていけなくなります。スマホの小さな画面でのチェックは物理的な限界があるので、できればPCの大きな画面で、この点についても研究していただいて、これからも野鳥の撮影を楽しんでいただければと思います。

ゲスト審査員講評

歌手 伍代夏子 Natsuko Godai

「野鳥撮影の醍醐味は、野鳥を知っていく事にある」と言います。
なるほど、野鳥の可愛らしさや興味深い行動の数々。
生態や習性を観察し理解することでシャッターチャンスも格段に増えます。
運も必要ですが、二度と同じシチュエーションはない野鳥との対話で、ファインダー越しにアイコンタクトが取れた時の喜び。
その一瞬に居合わせた偶然。
待った甲斐があった作品。
どの作品も素晴らしいものばかりで、選出はとても苦労しました。
なので!!!
今回は、私の好みです。
思わずキャプションをつけたくなる作品を中心に選出させていただきました。

写真部門

大賞 ソニーポイント50,000円分

拡大表示

「ターゲット」

応募者名:blue_bulbulさん

審査員講評(山田芳文氏)
超望遠レンズで撮影されていますが、超望遠は画面のさばき方次第では画面が窮屈な印象になってしまうことがあります。こちらの作品は、画面の中の2大ポイントを右端(主役)と左端(獲物)に置くことで、左右の幅を目一杯使って成功したと言えます。獲物を狙う視線の向きや羽根の広げ方も良く、的確なタイミングでシャッターをきられました。ライティングがベタなのは少し残念ですが、背景が遠いので、主役は被写界深度の浅さで浮かび上がりました。

山田芳文賞 ソニーポイント30,000円分

拡大表示

「光纏う青鷺」

応募者名:たんにゃんまんさん

審査員講評(山田芳文氏)
写真を読まずに、何が写っているかしか見ていない人は、この作品を見て「何だ、アオサギか」と思われるかもしれませんが、内容性のある素敵な写真だと思います。よく見ると、主役のクチバシに羽毛が付着しています。これを見ることで、毛繕いをしている途中に小休止しているシーンなのか、あるいは毛繕いをした後なのか、さらに毛繕いの前は水浴びをしていたのだろうか、と写っている前の時間へと想像が膨らんでいきます。ハイライト部に露出を合わせ、周囲を思い切ってきりつめたのも良かったです。

伍代夏子賞 ソニーポイント30,000円分

拡大表示

「動と静」

応募者名:bonzo-1962さん

審査員講評(伍代夏子氏)
まさしく「動」と「静」。
ゴウゴウと音が聞こえてくるような流れの中、ピクリとも動かない、まるで大仏様のようなアオサギが印象的です。
アオサギの狩りは、立ち位置を決めたら一日中じっと動かず、獲物を待つ「待ち伏せ型」
長時間、微動だにしないアオサギならではのスローシャッターですね。
私の頭の中で流れていた水の音は、アオサギの一点集中力にかき消され、いつの間にか無音に⋯。
心が落ちつく、とても素敵な作品です。

αユーザー賞 ソニーポイント30,000円分 ※「α」で撮影された作品が審査対象。
「α」システムの性能や特徴が最大限活かされており、「これぞα」という1枚に与えられる賞です。

拡大表示

「躍動!」

応募者名:山犬さん

審査員講評(山田芳文氏)
主役がカメラ側に向かって飛んでくるところ(αのAFが得意とするところですね!)を的確なタイミングで写されています。画面右下の前ボケが効いているので、画面の中央より下が間延びせずにすみました。ヤマセミの作品は数多く拝見しましたが、過剰にトリミングされたことで画像が破綻寸前になっているものもありましたが、こちらの作品は拡大過剰ではないので、十分に鑑賞に耐えられるところも良かったです。

入選 ソニーポイント3,000円分

  • 拡大表示

    「早贄の場所は教えません。」

    ぺこさん

  • 拡大表示

    「朝霧に抱かれて」

    Hiroさん

  • 拡大表示

    「蜘蛛の巣を食む」

    YOSHIOさん

  • 拡大表示

    「補給基地」

    いせとりさん

  • 拡大表示

    「酷暑の水浴び」

    wahさん

  • 拡大表示

    「空中の狩人」

    Nazuki Yoshidaさん

  • 拡大表示

    「食物連鎖」

    MDさん

  • 拡大表示

    「黄昏れ」

    kankitsu_kazokuさん

  • 拡大表示

    「チューーインガム」

    ひなさん

  • 拡大表示

    「陽光に染まる羽ばたき」

    nature_birds.4uさん

動画部門

動画部門賞 ソニーポイント50,000円分

「めぐる四季と野鳥」

応募者名:とむさん

審査員講評(山田芳文氏)
普通にちゃんと撮ることは、奥が深く、実は簡単ではないのですが、この作品は、奇を衒わずに、オーソドックスに、普通にちゃんと撮影されています。鳥が写っていないシーンがあり(←これ重要)、主役の面積配分やライティング、フレームレートの変化などでメリハリもあり、スタートからフニッシュまであきずに鑑賞できます。応募作品の中には、カメラブレなどによって、画面が大きく揺れているような動画もありましたが、この作品はブレもなく、作者は基本に忠実なしっかりとしたスキルをお持ちなのだと思いました。
α Academy プロ講師から学ぶ

全国5か所のαアカデミーで開催中の
野鳥撮影講座を見る
※システム上、野鳥に関連した講座のほか、一部の動物ジャンルの講座も表示されます。

撮り方のコツ紹介

おすすめコンテンツ

ページトップへ