カメラ・レンズの他に、花火撮影では三脚が必需品です。また、リモコンがあればよりキレイな写真を撮ることができます。予備のバッテリーもあったほうがおすすめです。雨具やシート、虫よけも必需品。夏場は水分補給も大切です。
夏の夜空を彩る大輪の饗宴、花火のシーズンがいよいよやってきました。花火の撮影なんて難しくてムリ・・・と思っていませんか? 実は、花火は手順通りにやりさえすれば簡単に撮れてしまうのです。写真に撮った花火は、目で見たよりも鮮やかで繊細!花火撮影にチャレンジしてみましょう。
カメラ・レンズの他に、花火撮影では三脚が必需品です。また、リモコンがあればよりキレイな写真を撮ることができます。予備のバッテリーもあったほうがおすすめです。雨具やシート、虫よけも必需品。夏場は水分補給も大切です。
花火を撮影するときは、通常の被写体とはちょっと違う設定をする必要があります。
暗い会場であわてて設定するのではなく、できれば明るいうちに設定を終えておきましょう。事前に一度練習しておけば、安心ですね。
M(マニュアル)、BULB(バルブ)に設定
撮影モードをM(マニュアル)に変えたうえで、シャッター速度をBULB(バルブ)に設定します。BULBに設定すると、シャッターボタンを押している間中シャッターが開きっぱなしになり、ボタンを戻すとシャッターが閉じます。何秒でも自由にシャッターを開くことができるので、打ち上がってから花火が開くまでを写し取ることが出来るのです。
感度はISO 100
夜空は真っ暗でも、そこに上がる花火は意外に明るいものです。ISO はAUTOではなく、ISO 100 に設定します。
長秒時ノイズリダクションはOFF
数秒間シャッターを開いたままにする花火の撮影では、ノイズリダクション処理に時間がかかります。処理中はシャッターが押せないため、花火の撮影でこれを「入」にしておくと、次々と打ち上がる花火を撮り逃がしてしまいます。そのため、花火の撮影の際には長秒時ノイズリダクションを「切」にします。
ピントはマニュアルフォーカス
暗い夜空の場合、オートフォーカスではピントがほとんど合わないため、MF(マニュアルフォーカス) にしてピント合わせをします。ピントを合わせる場所を夜空にすると合わせにくいので、花火が上がる付近の建物などを目標にしてピント合わせをします。
※NEX-5R等の場合、「ピーキング機能」を使ってさらに正確にピント合わせをすることもできます。
撮影場所は決まりましたか? 三脚にカメラをセットして始まるのを待ちます。空が暗くなって最初の花火が打ち上がったら、いよいよ撮影開始。胸が高鳴る瞬間です!
構図を決めて三脚を立てる
手持ちでテスト撮影をしてみて、大まかに構図を決めたら、三脚にカメラを固定します。三脚のネジをしっかり締めること、三脚の脚を3本とも完全に開くことが大切です。撮影のときはカメラが上向きになっているため、液晶画面が可動するNEX-5Rなら、とても楽に撮影に集中することができます。
「ドン!」という発射音で
シャッターボタンを押す
花火が開いてからシャッターボタンを押すと、花火の中心の爆発点や打ち上げの軌跡が写りません。打ち上げの軌跡から撮ると、花火が花と茎のようにキレイに写ります。軌跡から写すには、ドンという発射音と同時にシャッターボタンを押すのがコツです。
シャッターを開いているのは4秒~10秒ぐらい
花火が上がったら、リモコン側のシャッターボタンを1回押してください。それでシャッターが開きます。数秒後花火が消えたところで、もう1回同じボタンを押すとカメラのシャッターが閉じます。どれだけの時間シャッターを開いているかは自由ですが、4秒から長くて10秒程度できれいに写せます。あまり長くシャッターを開いていると露出オーバーになるので注意しましょう。
※適切なシャッター速度は、花火の大きさや花火との距離で変わってきます。撮影しながら調整してみてください。
いかがでしたか? 色鮮やかな花火が画面の中にキレイに収まってくれた時はとても嬉しいものです。花火は一期一会。二度と出会えない美しい瞬間を、今年こそしっかりと撮影してみましょう!
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撮影地の地図から探したり、撮影機種で探すことも可能。
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